定年に思う kengokeibaレターvol.59
週に1度程度、kengokeibaレターとして今週の出走と競馬にまつわる話を気ままに書いています。今回は59回目、定年に思うです。
定年と言えば、2月末でJRA藤沢調教師が引退されました、個人はもちろんですが一口でも残念ながらご縁はありませんでしたが、世界を見据えたスケールの大きさ、馬を第一に調教する姿勢、学ぶことが多い素晴らしい調教師でした。
JRA調教師の定年は70歳、これを短いとみるか、妥当とみるか、なかなか難しいですよね。3月13日Gallopでも贈る言葉として岡部元騎手が「それにしても、今なお好成績を残している調教師がやめてしまうのは、制度といえもったいない。特例を設けてもいいのではないだろうかと思うが」と指摘していて、やはり、まだまだ好成績を残せると思います。南関でも70歳越えても、元気な調教師さん、結構いますしね。
さて、JRAをはなれて、企業にも定年があります。現状ではだいたい65歳、今後は70歳まで伸ばす方向です。20年くらい前の70歳というと、本当におじいちゃん、おばあちゃんでしたが、最近の70代は元気で、仕事をするには全く支障がないように思います。
ただ、企業に定年を定める理由の一つは、後身を育てることです。人間はいつか死にますが、企業はゴーイング・コンサーン、継続的に続くもので、200年、300年と続いている会社もあります。そして、会社を継続させるには、「ある程度のタイミング」で引退して、後身にバトンタッチする、これが定年の役割と思います。
この「ある程度のタイミング」が70歳なのか、75歳なのかは、なかなか議論があるところでしょうが、それ以上に後身を育成するということが、会社あるいはJRAが継続するうえで大事だと思います。
藤沢先生のスタッフの大半は蛯名正義調教師に移籍するそうで、蛯名調教師がフジサワイズムを継承して、藤沢先生を越える飛躍を期待したいですね!自分は弱小馬主ですが、ご縁があれば、ぜひ、蛯名調教師にも預かってもらいたいですね。