一口馬主の愉しみ - 新しい種牡馬に夢をかける
一口馬主の愉しみの一つは新しい種牡馬との出会いがあると思います。
株にたとえてみればIPO(新規株式公開)のようなもので、まだ評価が定着していない、でも、評価が定着していないからこそ、種付け料もそれほど高くなく、比較的出資しやすい。で、一旦、評価が定着すると、ここに書いたディープインパクトのようにとんでもなく種付け料が上がってしまいます。走るか走らないかわからない、でも、新しい種牡馬に夢をかける、これが一口馬主の愉しみの一つではないかと思うのです。
さて、昨年末に引退したキタサンブラック、早くも記事になりました。今年、150~200頭に種付けするという。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=132585
総額13億5000万円(1口2250万円×60口)のシンジケートが組まれ、既に北海道安平町の社台スタリオンステーションで、種牡馬としての新生活をスタートさせている。花嫁には国内外のG1で7勝を挙げたジェンティルドンナの母ドナブリーニなどが決定済み。オーナーがブラック用にフランスで買い付けたディステイン(5歳牝馬)も既に来日した。試験種付けも上手といい、150~200頭との交配が予定されている。
基本的には、ノーザンファームの戦略の一つである、ディープ×海外繁殖牝馬のパターンを踏襲してキタサンブラック×海外繁殖牝馬というかんじなんでしょうね。強い種牡馬と繁殖牝馬、強い馬作りには当たり前と言えば当たり前なんでしょうが、その当たり前をキッチリやり遂げる、ここにノーザンファームの強さがあるような気がします。
で、キタサンブラック産駒は、18年種付け → 19年出産 → 20年1歳 → 21年2歳 というわけで、当歳を除いて一口馬主もしくはセールで募集が始まるのが2020年夏、デビューは2021年夏以降というわけで、募集まであと2年、デビューまであと3年ですね。
キタサンブラック産駒がデビューする2021年までは続々と新種牡馬産駒がデビューします。とくに注目は2020年のドゥラメンテ、モーリスあたりでしょうか。来年の社台ドラフトで話題になりそうですね。2020年のオリンピックイヤーに両産駒がデビュー、2021年キタサンブラック産駒がデビューする年にどの産駒がダービーを勝つのか今から楽しみです。ま、新種牡馬だからといってまったく走らない可能性もあります、それも「夢をかけた」結果であり、よしとしましょう。
2017年デビュー オルフェーブル、ロードカナロア
2018年デビュー ジャスタウェイ、ダンカーク
2019年デビュー エピファネイア、キズナ
2020年デビュー ドゥラメンテ、モーリス
2021年デビュー キタサンブラック
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