歩様が硬いとは? ピロコレーヌ近況

初のセリで落札したヌーヴェルレーヌ18あらためピロコレーヌ、現在、千歳田口トレーニングファームで育成中です。

もともと小さい馬体で大丈夫か?と思っていましたが、馬体重は19年10月の417kgから20年6月で458kgまで成長、だいぶ立派になりました。

で、先日、見学された先生から両前膝の「歩様が硬い」というご指摘をいただきました。クラブのコメントにもたまに登場する「歩様が硬い」、素人なりにいろいろ調べて、整理してみました。

1.歩様が硬いとはどういう現象か?

まず、馬を見る上で、自分が参考にしているのが、「馬体は語る 最高に走るサラブレッドの見つけ方」(治郎丸敬之著 主婦の友社)で、馬体を見る基本として、歩様について以下の指摘があります。

歩様の「柔らかさ(滑らかさ)」とは先ほどの体全体を使って大きく歩けていけるかというポイントと重なってきますが、筋肉や鍵や関節が柔らかく、滑らかに歩けているかどうかです。歩くリズムが悪く、カクカクしているように映ったり、ギコギコと声が聞こえてきそうな歩様はよくありませんね。(p107)

2.なぜ、歩様が硬い現象が発生するのか?

もともとの遺伝、すなわち、もとから体質としてカクカク動く硬い場合。もしくは、2歳馬はまだ成長過程にもあり、骨や筋肉が完成していないので、調教によって骨膜(ソエ)*筋肉の疲れ炎症(コズミ)**などにより足の運びが硬くなる→結果として、歩様が硬くなるケースがある。いずれにしても、何か明確な理由があるわけはなさそう。

(*)JRA競馬用語辞典 ソエ http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w539.html

(**)同 コズミ http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w73.html

3.歩様が硬いとどんなデメリットがあるのか?

「馬体は語る」で指摘されているように、「体全体を使って大きく歩く」ことが理想で、歩様が硬いと、体全体を使えない傾向がある。これによって、自身の走りの衝撃を受けてしまい、故障・別の疾患につながる場合もある。

というわけで、同世代の2歳新馬は始まっていますが、ピロコレーヌ、デビューはもう少し先になりそうです。走ったけどすぐに故障してしまったら、本末転倒ですしね。デビューまでじっくりとトレーニングを重ねていければと思います。頑張れ!

 

 

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