リリープリンセス23 kengokeibaレターvol.96
週に1度程度、kengokeibaレターとして今週の出走と競馬にまつわる話を気ままに書いています。今回は96回目、リリープリンセス23誕生です。
園田で使っていて去年からむかわ町上水牧場で繁殖にあげたリリープリンセス、昨年の春、アメリカペイトリオットの種をつけました。そこから、約11か月、3月28日に仔馬が誕生しました、大きなオスです。
血統もノーザンダンサーの4x5と血が濃くもなく、薄くもなくというかんじではないでしょうか、この配合だとサウンドトゥルーと同じですね。
さて、初めての繫殖牝馬でしたが、最初から牡馬が誕生して、過分な気がしています。宮本輝「優駿」では、オラシオンの母ハナカゲは、2度も受胎に失敗し、3度目の正直で念願の牡馬であるオラシオンが誕生しました。それくらい根気がいる仕事と思います。
いずれにしても、天から授かった命、大切につなげていきたいと思うとともに、情がわきますね。当時、お産に携わった馬主和具平八郎の娘久美子はこう言ってますが、この気持ちはよくわかります。
「あの仔馬がいつか競馬場で走るときがきたら、私きっとそのレースを自分の目で見ることなんてでけへんと思うわ」
リリープリンセス23、順調にいけば、2025年あたりにデビューですかね。まずは無事に育っていってほしいと思います。